歯の大切さと全身との関係 歯と口の健康週間事業 給食後の歯みがき推進事業




歯の大切なことは失ってみなければなかなか実感できませんが、ものを噛むこと、話をすること、顔貌の構成要素として重要であるばかりではありません。全身の健康にも大いに関係があるのです。
 よく噛むことにより脳が活性化し、学習効果があがることがネズミの実験でわかってきました。固いものを食べさせたネズミと軟らかいものをたべさせたネズミに迷路を歩かせる実験をおこなったところ、よく噛んだネズミの方が間違えずに早く迷路から出られたのです。これはよく噛むことを強いられたネズミの学習能力が高いことを意味します。
 また老人ホームでは歯や義歯があってよく噛める老人の方が痴呆症の人が少ないという調査の結果が出ていますし、肥満の防止や運動能力の向上、癌の予防にも関係があることがわかってきました。
 最近食べ物が軟らかくなったせいか、よく噛まないで飲み込む人たちが増加しているようです。噛む筋肉の力が弱くなり口の周りの筋肉も弱くなったため口をポカンと開けたままでいる人々が多くなってきたと言われています。こういう状態で呼吸をすることを口呼吸といいますが、そのために起こる障害も無視できません。(歯肉炎、むし歯、歯列不正など)
 自分の歯で一生おいしく食事を楽しむことが豊かな人生にとっては必須です。そのためには入れ歯で悩まない幼い頃から歯の健康を守ることが大切です。つまり小さい頃に正しい知識を教え、それを身につけてもらうことが不可欠なのです。しっかりとした教育がなされれば、大人になってからではなかなかできにくい、「食べたらすぐ歯を磨く」ことも「歯間ブラシやフロスを使う」こともそれほど苦痛ではありません。そこに「教育」の大きな意義があります。皆さんよく覚えておいて下さい。 「むし歯は自己治癒できない疾患」です。むし歯は歯科材料で治せると思っている人はいませんか?材料を詰めたり、かぶせたりすれば歯の形は残っているので治ったようなつもりでいますがそうではないのです。血液がないため自己治癒は望めません。痛みを感ずる神経を除去して痛みがなくなっても治ったわけではなく歯を殺して、死んだ歯(失活歯)にしているだけなのです。失活歯は神経をとってない歯(生活歯)に比べ経時的に弱くなるため次の処置が難しくなります。
 このように健康な歯でよく噛むことと全身の健康とは切っても切れない密接な関係があります。 そしてこの大切な歯は自己治癒を望めない組織なのです。このことを小さい頃から十分に理解してほしいと思います。私ども杉学歯ではこうしたからだの健康にとって大切な情報を小中学校(場合によっては就学前)から出来るだけ開示し理解してもらうことに全力を尽くしています。我々歯科医師、児童生徒はもとよりその保護者の方々、学校の先生等、皆さんが協力して歯や口腔の健康の維持、増進に努めそのことを全身の健康の維持、増進にも役立ててもらうことを切に願っています。


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